鼻糸リフト、糸の本数より大切なライン

鼻糸リフトの結果を決めるのは糸の本数ではなく、引く方向です。原理とヒアルロン酸との違い、施術後に避けていただきたいことをご案内します。
目次
鼻は顔のちょうど中央で中心を担っている部位であるため、ごくわずかな角度の調整だけでも、顔全体の立体感や雰囲気が大きく変わることがあります。低い鼻筋や下がった鼻先を改善したいと思っていても、プロテーゼを入れる手術は回復期間が長くかかるのではないか、人工的な印象になるのではないかと、ためらわれる方が少なくありません。
こうしたお悩みを解決するための選択肢として、いま最も注目されているのが鼻糸リフトです。カウンセリングをしていると、効果を出すには糸を何本入れればよいのかと、本数から先にお尋ねになる方によくお会いします。ただ実際には、仕上がりの完成度を決める鍵は本数よりも、どの方向へ、どの地点まで引き上げるかにあります。
切開せずに立体感をつくる原理
鼻糸リフトは、医療用の特殊な突起がついた糸を鼻の部位に挿入し、下がった鼻先を支えて鼻筋をすっと立ち上げる非手術的な施術です。ヒアルロン酸でボリュームを満たす方法とは異なり、糸が持つ引っぱる力で組織を引き上げながら固定するため、よりくっきりと、しっかりした鼻のラインをつくることができます。
鼻糸リフトに使われる糸は時間の経過とともに体内で自然に分解されますが、糸が溶けていく過程で周囲の組織のコラーゲン生成を促すため、糸がすべて溶けたあとは施術前よりもハリのある鼻のラインを保っていただけます。自然さを求める方が鼻糸リフトを多く選ばれるのは、まさにこうした変化のためといえます。
糸の本数より引く方向が大切な理由
鼻糸リフトのカウンセリングでは、糸の本数にこだわられる方が多くいらっしゃいます。適切な支持力を確保するための最小限の本数はもちろん必要ですが、たくさん入れれば必ずきれいな鼻になるというわけではありません。むしろ過度な挿入によって鼻先が硬くなったり、不自然な形になったりすることもあります。
鼻糸リフトの結果を決めるのは糸の本数ではなく、お一人おひとりの鼻の構造に合わせた引く方向です。鼻唇角を考慮して鼻先をどれくらい持ち上げるか、鼻背のワシ鼻(ハンプ)を補うためにどの地点で固定するかを、精緻に設計する必要があります。それぞれの解剖学的な特徴を無視したまま糸を入れると、結果に納得がいかないことがあります。鼻糸リフトには、顔の調和を考えたデザインが繊細に入り込む必要があるためです。
ヒアルロン酸の限界を補う支持力
従来の鼻ヒアルロン酸は横に広がる性質があるため、鼻先を高くしたり支えたりするには限界がありました。鼻先は皮膚の張力が強い部位でもあるため、時間が経つと形が丸くぼやけてしまう懸念もありました。鼻糸リフトは、こうしたヒアルロン酸の弱点を補い、糸を丈夫な柱として鼻先と鼻筋をしっかり支える役割を担うといえます。
施術の流れと痛み、回復期間
鼻糸リフトは部分麻酔のあと約15〜20分程度で進む、比較的シンプルな施術です。切開せずに微細な針穴から糸を挿入するため傷あとの心配はほとんどなく、痛みには個人差があるものの、十分な麻酔の過程を経るため施術中に大きな不快感はありません。施術後2〜3日ほどは重い異物感やじんとした感覚が出ることがありますが、これは組織が落ち着いていく過程で起こる正常な反応ですので、まもなくやわらいでいきます。
鼻糸リフト後に必ず守っていただきたい注意事項
刺激を避ける
施術後2週間は糸が落ち着く時期ですので、鼻を強くかむ、ひねる、眼鏡を着用するなど、施術部位に圧迫を与える行為は避けてください。
表情筋のコントロール
大きく笑ったりあくびをしたりする際に鼻の筋肉が過度に動くと影響することがありますので、注意が必要です。
熱に注意
炎症のリスクを下げ、むくみを落ち着かせるために、1週間ほどはサウナや飲酒、激しい運動を控えていただくのがよいでしょう。
鼻は皮膚が薄く血管が複雑に入り組んでいる部位であるだけに、どの施術よりも安全性と精緻さが求められます。鼻糸リフトをご検討でしたら、単に価格の安いところや糸をたくさん入れてくれるところを探すよりも、鼻の解剖学的構造を十分に理解し、顔の美しさへの理解を持つクリニックに出会うことが何よりも大切です。お一人おひとりの鼻筋のラインを精密に分析したうえで、もっとも自然で洗練された変化を導く必要があるためです。
よくあるご質問
Q. 鼻糸リフトに使われる糸の種類を教えてください。
A. 鼻糸リフトには医療用の特殊突起の糸が使われ、体内で自然に分解される成分でできています。糸の種類と太さは鼻の構造や希望されるラインによって変わることがありますので、カウンセリングでご確認いただくのが確実です。
Q. 鼻糸リフトの副作用にはどのようなものがありますか。
A. 施術後2〜3日ほどは重い異物感やじんとした感覚がありますが、これは組織が落ち着く過程で現れる正常な反応で、まもなくやわらぎます。まれに内出血やむくみが現れることがあり、過度に挿入した場合は鼻先が硬くなったり不自然な形になったりすることもあるため、適切な本数と設計が大切です。
Q. 鼻糸リフトと鼻ヒアルロン酸の違いが知りたいです。
A. ヒアルロン酸はヒアルロン酸などの物質を注入してボリュームを満たす方法で、鼻糸リフトは糸の引っぱる力を用いて物理的に組織を引き上げながら固定する方法です。鼻先のように皮膚の張力が強い部位はヒアルロン酸を入れると時間の経過とともに形が崩れやすいため、鼻糸リフトの支持力が補完的な役割を果たすことがあります。
Q. 鼻糸リフトの鼻先施術後のケア方法を教えてください。
A. 施術後約2週間は、鼻を強くかむ、ひねる、眼鏡を着用するなど圧迫を与える行為を避けていただく必要があります。1週間ほどはサウナや飲酒、激しい運動を控えていただき、大きく笑ったりあくびをしたりする際は鼻の筋肉が過度に動かないようご注意いただくのがよいでしょう。
Q. 鼻糸リフトの鼻先施術後、日常復帰までの期間を教えてください。
A. 比較的シンプルな施術のため日常復帰は早い傾向にありますが、施術後2〜3日は異物感やじんとした感覚が出ることがあります。激しい活動や刺激の強い行動は2週間ほど避けていただくほうが安全です。
Q. 鼻糸リフトと鼻尖形成術の長所・短所を比べてください。
A. 鼻糸リフトは切開せずに比較的短い時間で施術でき、回復が早いという利点がありますが、手術のような劇的な変化を得るというより、自然な改善に近いものです。鼻尖形成術はより確実で持続的な変化を期待できる一方、切開と回復期間、費用の負担が大きくなります。どちらの方法が適しているかは、望まれる変化の程度とお一人おひとりの鼻の構造によって異なりますので、カウンセリングでご確認いただくのが確実です。

NUWAクリニック
皮膚科 · NUWAクリニック 代表院長
10年間で12万件を超える施術で培ったノウハウをもとに、お顔のお悩みへの答えを一緒に見つけてまいります。

